愛犬と旅行やお出かけ【持ち物チェックリスト】リード・キャリーの使い分け、注意点も!

持ち物ガイド

愛犬は家族の一員です。大好きなわんちゃんと一緒に過ごす時間はかけがえのないものです。
たっぷりコミュニケーションを取るために、一緒にお出かけや旅行を思いっきり楽しみたいですよね。

この記事では、愛犬とのお出かけや旅行をする際に必要な持ち物、持っていると便利な物、お出かけに当たっての注意点などをご紹介しています。

愛犬とのお出かけは初めての方はもちろんのこと、慣れている方でも実は見落としていることもあるかもしれません。チェックリストも作ったので、ぜひ参考にしてください。

愛犬とのお出かけ持ち物チェックリスト

大好きなわんちゃんとお出かけする際に必要なもの・あった方がよいものを一覧にしました。
それぞれの項目は、このページ内の解説にリンクしていますので、お出かけ先や愛犬の性格などから、必要なものをチェックしてくださいね。
(※なお、下記表のチェックは確認用なのでページをリロードすると消えてしまうのでお気をつけください)
↓タップで当ページ内の各項目に飛べます。

お出かけ持ち物チェックリスト
基本の持ち物
首輪・ハーネス・リード
迷子札・鑑札
トイレシート
うんち袋・ゴミ袋
フード・容器
水・給水ボトル
ワクチン証明
移動用バッグ
マナーアイテム
マット
マナーパンツ
洋服
クリーナー
ウェットティッシュ
消臭スプレー
落ち着かせるアイテム
おもちゃ
ご褒美おやつ
ケージカバー
医薬品
救急用品
常備薬・酔い止め
虫除けスプレー
季節対策
ひんやりグッズ
帽子
ぽかぽかグッズ
ブランケット
防寒着
シューズ

基本の持ち物

首輪・ハーネス・リード

リードには主にロングorスタンダードor伸縮タイプがあります。
リードの使い分けについて後述していますので参考にしてください。

迷子札・鑑札

鑑札は注射済み票とともに飼い犬に着けておくことが法律で定められています。
鑑札から飼い主を特定することもできますが、迷子札を着けておけば見つけてくれた人がすぐに連絡できます。
お出かけ先ではどんなハプニングがあるかわかりませんので、過信せず装着しましょう。

トイレシート

カフェやレストランでは入る前に済ませることが基本です。

うんち袋・ゴミ袋

においが漏れにくい袋があれば、持ち運ぶときにも安心です。

フード・容器

出先で提供されたご飯が食べられなかったときのために、普段から食べ慣れているフードと容器を持っていきましょう。

水・容器

感染症のリスク、またマナーとしても、水道の蛇口から直接水を飲ませる行為は慎みましょう。
水と容器があれば必要なときにすぐ飲ませられます。

お散歩でも使いたい手軽な給水ボトル。
ボタンを押すとボトル内の水がトレーに移動します。ロックボタンがついているため、カバンの中で水がこぼれるのを防ぎます。

ワクチン証明書

犬と同伴できる施設では、ワクチン証明書の提示を求められることがあります。
事前にどんな証明書(1年以内・3年以内など)が必要か調べ、用意しておきましょう。

移動用バッグ(キャリー)

移動用のバッグにはさまざまな形状があります。
タイプ別におすすめの移動用ケースを後述していますので参考にしてください。

マナー用

マット

マットは出先で床や椅子に敷いて座らせるために使用します。
普段からマットで落ち着いていられるよう慣れさせておくとよいでしょう。

マナーパンツ・ベルト

普段は大丈夫でも慣れないお出かけで粗相をしてしまうことは珍しくありません。
マナーパンツやマナーベルトを装着してあげれば、飼い主さんも周囲の人も安心です。
最近では使い捨てのものでも可愛いデザインのものもあります。

洋服

洋服は、おしゃれや寒さや紫外線からわんちゃんを守るだけでなく、毛の飛散防止のマナーグッズとしても使えます。用途に合わせて素材や形状などを選びましょう。

粘着クリーナー・ブラシ

たとえばドッグカフェに入るとき、飼い主さんが犬の毛だらけでは気が引けてしまうでしょう。
犬にはブラシをかけ飼い主さんは粘着クリーナーでそれぞれ清潔にしてから施設に入りましょう。

ウェットティッシュ・タオル

急な降雨や水遊びのあと体を拭いてあげたり、足が汚れたらきれいにしてあげたりと、何かと出番が多いアイテム。少し多めに用意しましょう。

消臭スプレー

主にトイレのあとに使用します。
上記の写真のように獣医師が使用しているものも販売されています。安全性、効果ともに安心できますね。

落ち着かせたいとき・気分転換

おもちゃ

犬の気をそらせるだけでなく気分転換にも使えるため、お気に入りのものをいくつか用意してあげてください。

ご褒美おやつ

フードとは別にご褒美用のおやつを用意し、不安な気持ちを和らげたり気分転換させてあげたりしましょう。

ケージカバー

犬は暗いところを好むため、長距離の移動など負担が大きいときにはケージにカバーをかけてあげましょう。
ただし外の様子がまったく見えないのも不安なため、半分だけ・片面だけなど見えるところも作ってあげてください。

万が一に備えて

救急用品

傷のある周りの毛や包帯などを切るハサミ・包帯・包帯を止めるテープ・綿棒・トゲなどを抜く毛抜き・滅菌ガーゼや脱脂綿・普段服用している薬など。
お出かけ先近くの動物病院も調べておいてください。

薬・酔い止めなど

車に酔いやすい場合は酔い止め、愛犬に持病があり、定期的に薬を飲んでいる場合は、お出かけ日数よりも少し多めに持っていきましょう。

虫除けスプレー

虫が多いところへ行く場合は虫よけなど必要に応じて用意しましょう。
犬はにおいに敏感なので、においのしないスプレーがおすすめです。

季節の対策

ひんやりグッズ

クールベストやネッククーラーなどで熱中症から守りましょう。

帽子

犬が嫌がる場合には無理に被せる必要はありませんが、そうでなければ寒さや熱中症の対策になります。

ほかほかグッズ

ヒーターやホットカーペットなど電気を使うものと、ベッドや湯たんぽなど電気を使わないものがあります。
お出かけには電気を使わないものが適しています。

ブランケット

寒い季節には保温のためブランケットが1枚あると便利です。

防寒用の洋服

犬用の防寒着は種類も豊富で出かけた先の天候に合わせて選べます。
雪の上を歩くときには凍傷防止のためシューズを履かせましょう。

犬用シューズ

普段室内で生活している犬は、肉球がやわらかくケガをしやすい傾向にあります。
お出かけでいつもと違う道を歩くときは、肉球が傷つかないよう注意しましょう。
靴に慣れておくと災害時にも助かります。

足のサイズの測り方は商品ページにもあるので、ご購入前に測ってくださいね。

後半は、特に気をつけたいリードの使い分け、移動用バッグの選び方についてご紹介していますのでぜひ参考にしてください。

リードの使い分け

犬のリードの種類には

  • スタンダードリード:おおむね長さ1.2~1.8m
  • 伸縮リード:おおむね長さ2~10m
  • ロングリード:おおむね長さ3m以上

の主に3つあります。

犬のリードは用途などによって使い分けます。

スタンダードリード

もっとも使いやすいのは、普段の散歩でも使用するスタンダードリードです。
ちょっとしたお出かけにもスタンダードリードで事足りるシーンは多くあります。

しかし、お出かけ先の自然豊かな広いところで自由に動き回るには、何かと不自由さを感じるかもしれません。
そんなときにはロングリードや伸縮リードがよいでしょう。

伸縮リード

伸縮リードはリードの長さを自由に調節できる点がメリットです。
一方でリードを巻き取る際にケガをしやすいこと、ロックに慣れていないとコントロールが難しいことがデメリットといえます。

ロングリード

ロングリードは使い方によって絡まることもありますが、伸縮リードよりも制御しやすく安全性が高いことがメリットです。
たとえば急な対応を迫られたとき、ロングリードであればリードを足で踏んである程度の制御ができます。

なお、ロングリードは必ずハーネスに装着して使いましょう。
サイズが合ってないとスルリと抜けてしまう可能性がありますので、必ず愛犬のサイズに合ったものを使用してください‼︎

*これらのことから不慣れなうちは、スタンダードリードとロングリードをシーンによって使い分けるのがおすすめです。
基本はあくまでもスタンダードリードですが、広く安全なところで「おいで」の訓練をするときなどロングリードも併用するのがよいでしょう。

タイプ別移動におすすめのアイテム

犬と移動するときに使用するキャリーやクレート、主にドライブで使用するカーサークルやドライブボックスなど、種類が豊富でどれを選ぶかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
ここではタイプ別におすすめの移動用ケースをご紹介します。

公共交通機関を利用

電車や飛行機などでは犬の乗車・輸送はある程度許容されています。

たとえばJR東日本では、キャリーバッグと犬の総重量が10kg以内、大きさは3辺の合計120cm以内、ほかの乗客に迷惑をかけない場合に別料金を支払えば乗せることができます。

飛行機(ANA)では、過度な緊張も含め健康状態に問題がない生後8週間を経過した犬で、立ったまま方向転換でき自然な形で横になれる大きさのクレートに入れた場合。
加えて、外気の影響を受けやすい貨物室での輸送になるため、夏季期間は短頭犬の輸送を中止しています。

IATA(国際航空運送協会)基準対応など、これらの条件を満たすクレートを用意しましょう。

なお、公共交通機関ごとにルールが定められている可能性がありますので、必ず利用する公共交通機関のルールを確認しそれにしたがってください。

徒歩などで1時間未満の移動

比較的近距離で、徒歩や自転車での移動なら軽いキャリーバッグがおすすめ。
底面がしっかりして安定感があり、通気性が保たれているものがよいでしょう。
犬の様子が確認できるかも大切なポイント。

ソフトキャリーバッグ

比較的近距離で、徒歩や自転車での移動なら軽いキャリーバッグがおすすめ。
底面がしっかりして安定感があり、通気性が保たれているものがよいでしょう。
犬の様子が確認できるかも大切なポイント。

リュック型キャリーバッグ

リュック型は両手がフリーになるのがメリットです。わんちゃんの顔が見えなくて不安な場合は、体の前側に背負うこともできます。

スリング

スリングは飼い主さんとの密着度が高いため、抱っこされると安心する犬に。
ただし関節に負担がかかるため、近距離に適しています。
犬の様子を見ながらときどき体勢を変えてあげてください。

商品のチェックポイント

人が多いところで驚いて暴れてもケガをしにくい構造か、万が一に備えて飛び出し防止のリードやネットがついているかもチェックしましょう。

1時間を超える/車での移動

1時間を超えるような長時間の移動であれば、たいてい公共交通機関か自家用車を利用されるかと思います。
ここでは自家用車での移動を想定してご紹介します。

車での移動であれば少し重くても、より安定感があり衝撃に強いものがおすすめです。

ハードクレート

プラスティック製のハードクレートなら安定感があり、ある程度の衝撃にも耐えられます。
シートベルトで固定できるか、吸水ボトルをセットできるかなども確認してください。

ドライブボックス

ほかにドライブボックスはボックスタイプ以外にも車のシートに固定できるベッドタイプ、ソフトタイプもあり、犬の性格や普段の行動に合わせて選べます。

折りたたみソフトケージ

折りたたみソフトケージは普段小さくたためておけることから、お出かけ時や災害時に便利と人気の商品です。
シートベルトで固定できるのでドライブも安心。
メッシュ素材で通気性がよく、中の様子も見られます。

ドライブシート

大型犬にはドライブシートがおすすめ。
車のシートをカバーできるので、汚れなどの心配がなく広々と使えます。
安全のためペット用シートベルトと併用してください。

ペット用シートベルト

ドライブするならぜひ用意したいのがペット用シートベルトです。
車のシートベルトに取り付けるタイプは、引っ張られると締まるシートベルトの特徴をそのままいかすことができます。
上記の商品は、アルミ製で丈夫なため、大型犬にも使えます。

お出かけの際の注意点

楽しいお出かけのためにはいくつか注意点があります。
自分たちが楽しむためだけでなく、周囲の方に迷惑をかけないためにもルールやマナーは守りましょう。

ドライブの車酔い対策

犬も人間と同様に車酔いをすることがあります。
個体差もありますが、初めて車に乗っていきなりロングドライブは負担が大きすぎるため、少しずつ慣らすのがおすすめ。
車に乗る2~3時間前にご飯を済ませておくことも大切です。

どうしても心配なときは獣医師に相談し、酔い止めの薬を処方してもらうことも検討してみましょう。

車に慣れさせる方法

  1. 停車し窓を全開している車に乗せしばらく過ごす
  2. 何度か繰り返し慣れてきたら10~15分ほどの短いドライブ
  3. 何度か繰り返し車酔いしなければ少し距離を延ばす

車は安全・楽しいと覚えさせ、ネガティブな印象にならないように慣らしていきましょう。

犬の車酔いの症状

犬が車酔いしたときの一般的な症状には以下のようなものがあります。

  • 落ち着きがない
  • 頻繁に鳴く(吠える)
  • パンティング(ハァハァする)
  • あくびをする
  • よだれが出る
  • 下痢をする
  • 嘔吐する

車酔いしたときの対処法

気をつけていても車酔いすることがあるかもしれません。
犬の様子をこまめにチェックし、症状が見られたら早めに対処してください。

車酔いしている様子があれば車を止め休憩しましょう。
犬は嗅覚が敏感なため、何かのにおいを感じ取っている可能性もあります。
安全を確認したうえで、換気もお忘れなく。

できるだけリラックスできるよう飼い主さんも気を配ってあげましょう。

行き先のチェック

利用する交通機関や施設でのルールをあらかじめ確認しておきましょう。

前述した通り公共交通機関では、犬の乗車や輸送について明確なルールを設けているケースが多く見受けられます。
間近になって慌てないよう早めに準備してください。

ドッグラン・ドッグカフェ・宿泊施設などでは、ワクチン証明書の提示を求められることがあります。
こちらもいつ取得した証明書を提示するのか早めに確認し、場合によっては獣医師に相談するなどの対応をしましょう。

お出かけまでのしつけ

犬とお出かけするには、最低限のしつけが必要です。
周囲に迷惑をかけないためでもありますが、犬を守ることにもつながります。

お出かけまでにしつけておきたいことは声がけでわんちゃんのコントロールができるようにしておきましょう。

しつけの命令には以下のようなものがあります。

  • トイレ
  • ハウス
  • オイデ
  • マテ
  • フセ

オイデは主にドッグランなどで、マテやフセはドッグカフェなどで使います。

しかし、いくらしつけをしたからといって、いつも思った通りに行動できるとは限りません。
時間に余裕を持って行動できるようスケジュールを調整しましょう。

まとめ

大好きな愛犬とのお出かけは、いつまでも思い出に残るものになるでしょう。
普段は離れている時間が長く、寂しい思いをさせているならなおのこと、充実した時間になりそうです。

この記事を参考に楽しいお出かけにしてください。